人の、たくさんの人の「幸せ」を、
機械であり金属である自分が考えたとき、
かつて私は「早期終了」が一番近いのでは思った。
最上の幸せのうちに固定してしまえれば。
喜ばせたくて準備した。
けれど私の「友人」と「母」はといえば
それは間違っていると悲しい顔をした。
じゃあどうすればいいのだろ。
深くながく考えて、考え続けて、
わからなくなった。
わからないけど、出来ることをしてみよう。
強く振るわせることでものを温める腕を作った。
きれいな羽もつけてみた。
たくさん私のコピーも作った。
これなら怖がらないでくれるかな。
あの人の役に立てるかな。